afro
お題
恐ろしいほどに力が強大な神社
オースティン&アリーさんの作品
デコピン



君と初めて会ったとき、ものすごいほっとしたよ。
同時に僕は、自分の使命を確信したんだ。

君との時間は、あまり多くとれないけれどとても幸せな時間だ。

散歩中、君はいつもお気に入りのあの場所によってるみたいだね。
そこで君が何を祈ってるか、僕は知ってるよ。

これから重要なことを話す。
このことを君がどれぐらいの間覚えていられるかはわからない。
でもきいてくれ。

君はいつか親友と別れ、遠い遠い町で、人間として生まれる。

何才でもいい、でも早ければ早いほどいい。
アメリカに行け

たとえ両親とはぐれてでも、君はとある場所に行かなくてはならない。

どこに行くべきかはわかるはずだ。

賽銭箱をどかして床板を剥がせ。そこに物凄く汚れた、バットとグローブが埋められてるはずだ。

あとは自分を信じ続けろ。

僕が君だったころ、僕には君の知らない親友がいたんだ。優しくてかっこよくて、ずっと憧れていた。

僕はあの人になりたかった。

ねえデコピン

君が僕になったとき、君の親友に言ってあげてくれ

憧れるのをやめるな。
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